こんにちは。シーアです。(@seer1118b)
一度見たら忘れられないインパクト。
なんだか意味はわからないけれど、読んでいるうちに笑えてくるような「ナンセンス絵本」をご紹介します。
(2019/02/23 00:58:47時点 Amazon調べ-詳細)
表紙からして、ただならぬ雰囲気だと思いませんか?
このきゅうりさんが、ものすごい勢いと有無を言わさぬ説得力で駆け抜けるのです。
CONTENTS
「きゅうりさんあぶないよ」の絵本データ
スズキコージさんの魅力は、ご覧の通りダイナミックな絵。
個性的で、パワフルで、生命力に満ちていて、どこかあやしい世界観。
この絵と同じように、ストーリーも奇想天外なんです。
絵本や挿絵などのイラストのお仕事以外にも、舞台芸術などの分野でも活躍されている奇才。
ナンセンス絵本とは、意味はないけどなんだか笑えるユーモア絵本のこと
ナンセンス絵本とは、意味はないけど面白い、クスッと笑える絵本を指します。
ためになる、感動する絵本とは真逆の位置づけ。
ストーリーに脈絡がなくて、唐突でありえないお話や、突拍子もない擬音語が出てきたりします。
ゆるっとした脱力系、ユーモアたっぷり、ダジャレ、言葉遊び…そんな絵本たち。
頭で意味を理解するのではなく、心で楽しむのが、ナンセンス絵本なのです。
「きゅうりさんあぶないよ」のあらすじ

きゅうりさんが走っていくと、動物たちが口々にこう言います。
きゅうりさん そっちにいったら あぶないよ ねずみがでるから
実は、どのページもまったく同じセリフ。
ラストシーンまで、このセリフがくり返し出てきます。
「あぶないよ」と言われても、歩みを止めないきゅうりさん。
動物たちは、通りすがりざまに、きゅうりさんに装備品(?)をくれるので、ページをめくるごとにだんだん強そうになっていきます。
それはそうと、こんなにも、動物たちに恐れられる「ねずみ」とは、何者なのでしょうか?
「きゅうりさんあぶないよ」のおすすめポイント3つ
「きゅうりさんあぶないよ」の面白さを、3つのポイントで解説します。
- 同じセリフのくり返しが笑える
- インパクト絶大!スズキコージの世界観
- 絵を見て想像力をふくらませる
同じセリフのくり返しが笑える!変化していくきゅうりさんとのギャップ
きゅうりさんが出会う動物たちは、みんな同じセリフを言います。
きゅうりさん そっちにいったら あぶないよ ねずみがでるから
お笑いや漫才でも、くり返し同じセリフを言っているのに、その変わらなさがなんだかおかしくって笑っちゃう…ってこと、ありますよね?
この絵本もまさにそんな感じ。
動物たちは同じことを言っているのに、きゅうりさんはどんどん強化されていくのが面白いんです!
インパクト絶大!スズキコージの世界観

なんといっても、スズキコージさんの独特の絵が、この絵本の肝です。
他の人の絵では、お話が成り立たないと思わせるほど。
カラフルで線がはっきりしているので、小さな赤ちゃんの視力でも認識できるのも、人気の秘密です。
言葉は最小限。絵を見て想像力をふくらませよう

言葉が少ない分、絵で全てを物語っているのが特徴。
犬の目が点になっていたり、空の色がおどろおどろしい感じになっていたり…各ページの背景の、細々とした演出にも注目です。
お話が終わっても、裏表紙までストーリーが続いています。
ねずみをやっつけたから、英雄として銅像が建てられたということでしょうか…。
関連記事
とよたかずひこさんの絵本「おふろやさんシリーズ」では、なんと、お風呂が歩いたりしゃべったりします!
ナンセンス絵本とは少し違うかもしれませんが、また違った魅力ですよ。
