福音館書店の月刊絵本「こどものとも」では、名作のタマゴになりうる質の高い絵本が毎月手元に届きます。
この「おそうじやさん はじめます」も、そんな月刊絵本のひとつ!
誰にでも、向き不向きがあるもの。
自分に合った仕事なら、本来以上の能力が発揮できて、イキイキと働けますよね。
そんな当たり前ともいえることを、優しく子どもたちに教えてくれる絵本です。
だけど、今はもう入手困難な絵本なんだよね…。
「おそうじやさん はじめます」を紹介するよ!
「おそうじやさん はじめます」の絵本データ
福音館書店「こどものとも」の2009年6月号だった絵本。
「こどものとも」は、月刊絵本ではソフトカバーで発売され、後に人気だったり好評だったものは、ハードカバー版で再発行されます。
残念ながら、ハードカバー化されず、絶版になっています…。
そのため、今ではネットでもほとんど流通していません。
保育園・幼稚園や図書館などでお目にかかれたらラッキーだと思って、手にとってみてくださいね。
本との出会いって、一期一会だね。
「おそうじやさん はじめます」のあらすじ・内容
お掃除好きなアリクイさんは、もっといろんなところをキレイにしたい!と、お掃除やさんをはじめることにします。
ダスキンみたいな感じかな?
スタッフ募集の貼り紙をすると、強力な助っ人が応募してきてくれました。
アライグマさんは、ぞうきんを洗うのが得意。
テナガザルさんは、高いところの窓を器用に拭けます。
ハムスターさんは、狭いところのお掃除にピッタリ。
みんな、それぞれ特技を活かせそうだね!
でも、ねこさんだけは、何をやってもパッとしなくて、どんくさいというかなんというか…。
アリクイさんは「向いてないんじゃないでしょうか」と、ねこさんを雇いませんでした。
冷たいというか…なんだかねこさんがちょっとかわいそう。
ですが、ねこさんには、お掃除とはまた違った特技があったのです。
ねこさんは、ちらしを配って、お掃除やさんの宣伝をすることにかけては、右に出るものがいないくらい得意でした。
それって、人間社会の仕事でいうと、営業ってことだよね!
適材適所って、こういうことなんだね。
「おそうじやさん はじめます」の魅力は、みんなが自分に合った仕事を見つけられること
私の仕事が営業職だから、特に心に残っているのかも。
この絵本の魅力は、なんといっても、みんなが自分の特徴を活かした仕事を見つけられること。
ひとつの仕事が、たとえうまくいかなくても、自分に合った働き方はきっとあります。
ですが、子どもはきっと、普通に読んであげるだけだと、「ねこさん、かわいそう」としか感じないと思います。
昔、長男に読み聞かせたときも、そんな感じだったよ。当時5歳くらいかな。
初対面の人のところに足を運んで、お掃除屋さんがどんなにいいものかを説明して、仕事を取ってくる…。
営業って、難しいけど大切な仕事で、誰にでもできるわけではありません。
心が折れて辞めちゃう営業の子、いっぱいいるからね…。
この絵本を読み聞かせるなら、ストーリーをなぞったあと、子どもと会話をして、感想を離してみるのもいいかもしれませんね。
人それぞれに、得手不得手があって、それぞれの持ち味を活かして仕事をしていること、雰囲気だけでも伝わるように。
そのうち大人になって、就職したとき、自分に合った仕事を見つけられたらいいね。
福音館書店の「こどものとも」は、期間限定の名作がいっぱい
福音館書店の「こどものとも」は、毎月新作の月刊絵本が440円(税込)で購入できます。
歴史と信頼のあるシリーズで、きちんと子どもの育ちを考えられたラインナップ。
親の好みで絵本を選ぶと偏りがちですが、バラエティに富んだ絵本が届くので、意外な作品が子どものお気に入りになる可能性も。
時期を逃すと、「おそうじやさん はじめます」みたいに、手に入らなくなっちゃうかもしれないよ。
「こどものとも」の購読は、ネットでも申し込みできますよ。
Twitterの「いいね」の数だけ、おすすめの絵本を紹介する企画で、「おそうじやさんはじめます」も取り上げました。
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