意味もなく「ブキャ」って言いたくなる、シュールで笑えるナンセンス絵本をご紹介します。
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キャベツくんという存在が、まず何者かわからないのですが、深く考えてはいけません。
次から次へと出てくる、カラダの一部がキャベツになった動物たちに、「なにこれ!」と親子で爆笑できますよ。
「キャベツくん」の絵本データ
長新太さんは、ナンセンス絵本といえばこの人と真っ先に名前が挙がるくらい有名な絵本作家。
300冊以上の作品すべてに共通するのが、ユーモアにあふれた不思議な世界観。
脈絡や因果関係とはかけ離れたストーリーに、「ナンセンスの神様」とも呼ばれています。
「キャベツくん」のように、文章も絵も両方ご本人が手がけている絵本もあれば、文は他の作家さんで、絵だけを担当されている作品も。
「キャベツくん」には、他にもシリーズ作品があります。
- キャベツくん(この記事の絵本)
- ブタヤマさんたらブタヤマさん
- キャベツくんとブタヤマさん
- キャベツくんのにちようび
- つきよのキャベツくん
「キャベツくん」のあらすじ・内容
キャベツくんが歩いていると、ブタヤマさんに出会います。
ブタヤマさんは、出会い頭に衝撃の発言をします…!
「あのね、おなかがすいて フラフラなんだ。キャベツ、おまえをたべる!」
キャベツくんは「ぼくを食べるとキャベツになるよ」と牽制します。
すると、空に、鼻がキャベツになったブタヤマさんが浮かんできたのです。
じゃあ、ヘビが、タヌキが、ゴリラが、キャベツくんを食べたら…?
次から次へと浮かんでくる、体の一部がキャベツになった動物たち。
そのたびに、ブタヤマさんは「ブキャ!」と驚いてひっくり返るのが、なんともコミカルなんです。
ノミがキャベツくんを食べたら、小さすぎて空にはなんにも見えなかったり。
クジラだと、空いっぱいにキャベツになったクジラが浮かんで、キャベツの匂いがあたりに広がります。
最後には、お腹が空きすぎたのと、びっくりしすぎてもう何も言えなくなったブタヤマさん。
キャベツくんは、ブタヤマさんが気の毒になって「おいしいレストランで何かごちそうするよ」と言うのでした。
「キャベツくん」のおもしろポイント3つを解説
「キャベツくん」の面白さを、3つのポイントで解説します。
- くり返しの面白さ。何度も出てくる「ブキャ!」に笑える
- キャベツくんとブタヤマさんのゆる〜い関係
- 一度見たら忘れられない!インパクト抜群の絵
くり返しの面白さ。何度も出てくる「ブキャ!」に笑える
絵本だけでなく、遊びでも、大人が飽き飽きしちゃうくらい、同じことを何回もやったりしますよね。
ブタヤマさんが「じゃあ、ゾウが食べたら?」などというたびに、キャベツくんが「こうなる!」と言い、空に動物たちが浮かぶ…
このお約束ともいえる流れが、回数を重ねるごとに、ふつふつと面白くなってきます。
くるぞくるぞ…と思っているところへの、ブタヤマさんの「ブキャ!」が、くだらないのにゲラゲラ笑っちゃう(褒めてます)。
キャベツくんとブタヤマさんのゆる〜い関係。弱肉強食…でもない
まず、お腹が減ったからって、道を歩いているキャベツくんを食べようとするって、手当たり次第感が半端ない!
初対面じゃないんだし、友達…とまではいかないかもしれないけど、少なくとも顔見知りのはずなのに。
キャベツくんの「ぼくを食べるとキャベツになるよ」が、本当かどうかは確かめようがありません。
もし、キャベツくんの身を守るための嘘だとしたら…実は、結構したたかなのかも。
一度見たら忘れられない!インパクト抜群の絵
長新太さんの絵は、ひと目見ただけで、誰の絵かわかっちゃう個性が魅力。
絵の具でざっくり描いたような、ヘタウマでカラフルな絵。
まるで、小学生がそこらへんに適当に描いたかのようなのに、独特の空気感がちゃんと宿っている。
よく見ると、ブタヤマさんの帽子が毎回飛んでいたり、細かいネタもクスリと笑えます。
「キャベツくん」は、単純に笑えるナンセンス絵本
知識を与えてくれるような、お利口さんな絵本もいいけれど、子どもの育ちにはユーモアも必要。
教科書通りの絵本ばかりじゃつまらない。
頭で考えるんじゃなく、心で感じる、そんなナンセンス絵本を通じて、親子で一緒に笑いを共有してくださいね。
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