あすは、なにからなにまで、ずっと きょうより よくなるよ。
そんな希望に満ちあふれたフレーズが印象的な絵本をご紹介します。
残念ながら絶版みたい…。
子どもには未来への期待や希望を持っていてほしいもの。
だけど、めまぐるしい日常生活では、やるべきことに追いやられて、ついついおろそかにしてしまいがち。
親子ともに、日々成長していく自分の力を信じられる、強さが身につく絵本ですよ。
「あすはきっと」を解説するよ!
「あすはきっと」の絵本データ
「あすはきっと」は、作者のドリス・シュワーリンさんが、孫のベンジャミンくんのために書いた絵本です。
おばあちゃんが孫のために作った絵本だなんて、素敵!
大人にとって、夜になると眠り、朝がくると起きるのは自然なこと。
でも、子どもにとってはそうではなく、先が見えなくて不安…そんな気持ちをすくいとった物語なのです。
現在すでに絶版のようで、Amazonでは古本の出品のみとなっていますが、名作であることに変わりありません。
「あすはきっと」のあらすじ・内容
「あすはきっと」は、子どもたちが眠る時間、夜から始まります。
そして、眠りにつこうとする子どもたちに、明るい言葉をかけてくれます。
あすは いっぱいできるよ、きょう できなかったことも。
かくれんぼやシャボン玉など、きっとどんな子もしたがるであろう、楽しそうなことを具体的に描いてくれます。
楽しい遊びを思い浮かべながら眠るのは、きっと良い心地だね!
きょう なにかでなかなかった? なにかにぶつかった?
友達とケンカしたり、自分の思いがうまく伝えられなかったり、遊んでいる最中にケガをしたり…子どもの日常には、さまざまな事件が起こります。
優しい口調で、眠ろうとする子どもたちの「きょう」を振り返ります。
いいかい、きっとね、ぐっすりねむっている よるのあいだに たんこぶなんてちいさくなる。
重いケガや病気でない限りは、寝て起きて…数日のうちに、体も心も回復します。
大人は、「時間薬」という言葉があるように、経験上それを知っています。
子どもが小さい頃、「寝たら治る」ってよく言ってたなぁ。今もだけど…。
「あすはきっと」の3つの魅力
「あすはきっと」の魅力を3つピックアップします。
- 未来への希望を抱くことができる
- 眠る前にイライラやモヤモヤを解消できる
- 子どもの眠りへの不安を軽減できる
ひとつひとつ説明していくよ!
未来への希望を抱くことができる
「あすはきっと」のもっとも大きな魅力は、未来への希望を感じられること。
今日がどんなにアンラッキーで、散々な一日だったとしても、明日は必ずやってきます。
そして、明日は、今日とは別の一日になるのです。
あすは なにからなにまで ずっと きょうより よくなるよ。
そう信じて眠ることができたら、きっと毎日幸せだよね!
素敵な「あす」のために、不安や心配事を持ちこさず、眠ることができたら…。
親として、こんな言葉をかけてあげられる存在でいたい。
親自身も、子育てをする上で悩むことがあっても「あすは なにからなにまでずっとよくなる」と、子どもの成長する力を信じてあげないといけないなと思わされました。
眠る前に、イライラやモヤモヤを解消できる
子育ては、親にとって試練の連続。
子どものためを思って叱っても、泣いて癇癪を起こして聞き入れてくれないこともあります。
家事や仕事との両立で、毎日時間に追われる中、子どもが思うように動いてくれなくて「早く早く」と急かすこともしょっちゅう。
子どもに対して、イライラして怒ってしまうこともあるでしょう。
毎日ニコニコしているママになりたかったけど、そんなの無理!
「あすはきっと」を読めば、どんなに自己嫌悪した1日でも、明日はいいことがあるかも…と救いを感じられます。
ボロボロの今日を優しくしめくくり、リセットして気持ち新たに明日に向かえる絵本ですよ。
子どもの眠りへの不安を軽減できる
人間の子どもって、なんであんなに寝るのを嫌がるんだろうね?
子どもは、眠いという感覚がうまくつかめていません。
遊ぶのが楽しくて、まだまだ眠りたくない!なんてしょっちゅう。
泣いてぐずって、絶対眠いはずなのに目を閉じたくないと抵抗する我が子…
いやいや…絶対に眠いやん!
うちの長男は、4歳頃に「ねむい」と自分の言葉で表現するようになりましたが、その前までは、どんなに眠そうに目をこすっていても「ねむくない!」と言い張っていました。
どんな親も「寝ればいいのに!」とイライラしたことがあるのではないでしょうか。
子どもにとっては、眠ると自分の意識がなくなって、どうにかなってしまうような恐怖に駆られるのかもしれません。
たしかにそうかも。眠りに落ちる感覚って独特だもんね。
眠ることで楽しく明るい明日がやってきて、またいろいろなことをして遊べることを、絵本を通じて伝えられます。
すぐに理解できるものではないけれど、日々の積み重ねで、少しずつ眠りへの抵抗感が軽くなるといいですね。
「あすはきっと」まとめ
明日はきっといい日になる、と信じられるのって素敵なことだね!
「あすはきっと」は、1日の終わりにふさわしい、未来への希望を感じられる作品。
泣いたり落ち込んだり…大人も子どもも毎日いろいろありますが、それでも明日はやってきます。
同じ明日なら、「今日より良くなる」と思っていたほうが楽しいですよね。
考えても仕方ないこともあるし、どうせなら笑って明日を迎えたいよね!
夜の寝かしつけにもぴったりで、親子ともに優しく穏やかな気持ちになれますよ。
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67.あすはきっと
— シーア🍀よくばりブロガー (@seer1118b) July 24, 2020
これも絶版か💦
Amazonで中古1円😳
嫌なことがあった日も、子どもに怒ってしまって後悔した日も
この絵本をしめくくりに読めば
希望を感じて、救われる気がする…そんな力を持った作品✨
「あすは、なにからなにまで、ずっと きょうより よくなるよ」https://t.co/YGCKHwUH6M pic.twitter.com/ZaBtH6JhBN
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子どもたちが小さい頃の絵本の思い出が蘇り、楽しい時間でしたよ。ブログ記事にもまとめました。
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