こんにちは。シーアです。(@seer1118b)
絵本の読み聞かせは、親子が肩を並べて一緒に楽しむもの。
おひざに座ったり、川の字で横になったりして。
文字が読めない小さな赤ちゃんでも、大好きな人に読んでもらう声、あたたかなぬくもりは伝わります。
そんな気持ちを、さらに強くさせる、「愛」をテーマにした絵本をご紹介します。
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「大好きだよ」の気持ちを伝える絵本10選
赤ちゃん向けから大人向けまで、いろんな「愛」の絵本があります。
心温まるもの、泣けるお話、愛の本質を感じるもの…。
どんなにきみがすきだかあててごらん
- 作 サム・マクブラットニィ
- 絵 アニタ・ジェラーム
- 訳 小川仁央
- 出版社 評論社
- 出版年 1995年10月
- 楽しめる年齢の目安 4歳から
チビウサギとデカウサギが、お互い、相手のことがどのくらい好きか?を競い合います。
「こんなにさ」と腕を思い切り伸ばすチビウサギに、「でも、ぼくはこーんなにだよ」とデカウサギ。
日常では、「こんなに好きだよ」って愛情を言葉で表現することって、なかなかありません。たとえ、親子でも…。
だけど、言葉にして伝えることで、大きな愛がよりいっそう深まるというもの。
さて、かわいい比べ合いの結末は、どうなったでしょうか?
しろいうさぎとくろいうさぎ
- 作・絵 ガース・ウィリアムズ
- 訳 松岡享子
- 出版社 福音館書店
- 出版年 1965年6月
- 楽しめる年齢の目安 4歳から
広い森の中に住んでいる、しろいうさぎとくろいうさぎ。
ふたりは仲良く暮らしていましたが、くろいうさぎは、ときどき悲しそうな顔をしてしゃがみこんでしまいます。
実は、くろいうさぎは、「しろいうさぎとずっと一緒にいられますように」と願い事をしていたというのです。
そしてふたりは、たんぽぽの花を耳にさして、結婚式をします。
それからも、ずっとずっと一緒に楽しく暮らすのでした。
このお話の中で、結婚は、永遠の愛の約束として描かれています。
ずーっとずっとだいすきだよ
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- 作・絵 ハンス・ウィルヘルム
- 訳 久山太市
- 出版社 評論社
- 出版年 1988年11月
- 楽しめる年齢の目安 小学生から
犬のエルフィーと「ぼく」は、大の仲良し。
一緒に大きくなりましたが、エルフィーのほうが先に年を取ります。
ある朝、目を覚ますと、エルフィーが死んでしまっていました。
「ぼく」は、とても悲しかったけれど、泣いている家族たちよりは、気持ちが楽だったといいます。
それは、毎晩エルフィーと眠るときに「ずーっと、大好きだよ」って言っていたから。口に出して伝えていたから。
家族もみんなエルフィーのことが好きだったけれど、あえて口に出して「大好きだよ」とは言ってこなかったんです。
言わなくても分かる、と思ったのかもしれないけれど、愛を言葉にすることは、やがて来るお別れのあと、残された人の気持ちをあたためます。
小学1年生の教科書にも採用されているお話です。
ちびゴリラのちびちび
産まれたばかりの赤ちゃんゴリラ「ちびちび」は、みんなにかわいがられています。
パパやママだけじゃなく、森のキリンやゾウもみんな、ちびちびが大好き。
でも、ちびちびはどんどん大きくなって…さて、そのときみんなはどうしたでしょう?
そうなんです。それでも、みんなはちびちびが大好きなのです。
ラストシーンで「お誕生日おめでとう」とケーキが出てくるので、お誕生日プレゼントにもぴったり。
さて、このとき、ケーキについていたロウソクは何本でしょう?
ちびちびが何歳になったのかを知ると、より絵本に対する親しみがわきますよ。
ちなみに、うちの長男は2歳くらいの頃、「ちびちび」って言えなくて「ぴちぴち」って言ってました(笑)。
ちいさなあなたへ
この絵本が発売されたばかりの頃、たまたま本屋さんで見つけて、立ち読みでボロボロ泣いて、迷わず衝動買いしました。
子どものためではなく、自分のための絵本として。
ある母親が、小さな生まれたての我が子を見つめるところから、全てが始まります。
その子はいずれ成長して、大人になり、家から旅立つ。そしていつかは子どもができて…
3世代に渡る、スケールの大きい愛の物語。
どんな世代の女性にも響くお話なので、ぜひ手にとってほしいです。
ぎゅうって
はるちゃんは、「ママにぎゅうってしてもらったんだよ」って、いぬさんやねこさんやかえるさんに自慢します。
動物さんたちが、「ぎゅうってこんなの?」ってしてくれるんだけど、なんだかちょっと違うみたい…。
かえるさんに飛びつかれたはるちゃんは、びっくりして泣いてしまいます。
その泣き顔が、「うちの子どもみたい!」ってついほほえんでしまうくらいリアル!
その声を聞いたママが駆けつけて、はるちゃんを「ぎゅうって」してくれました。
笑顔になったはるちゃんがかわいらしいです。
ぎゅうってすることで、子どもは安心感を得ているんですね。
かみさまからのおくりもの
神様は、赤ちゃんが生まれるときに、贈り物をしてくれます。
赤いほっぺの赤ちゃんには「よく笑う」を、大きい赤ちゃんには「力もち」を、泣いている赤ちゃんには「歌が好き」を…。
どんな子どもにも、生まれつきそれぞれの個性があって、それは他の人にはない、大切にしなければならないものだってこと。
自分が愛されて生まれてきたと知ることで、家族やお友達を大切にする心が生まれるのです。
いいこってどんなこ?
- 作 ジーン・モデシット
- 絵 ロビン・スポワート
- 訳 もきかずこ
- 出版社 冨山房
- 出版年 1994年10月
- 楽しめる年齢の目安 4歳から
うさぎのバニーぼうやが、お母さんに尋ねます。「いいこって、どんなこ?」
絶対に泣かないのがいい子、何も怖がらない強い子がいい子、怒らない子がいい子…?
お母さんは「バニーは、バニーらしくしていてくれるのがいちばんよ」としめくくります。
日々の忙しい暮らしの中で、我が子に「理想の子ども像」を押し付けてしまっていないでしょうか。
全てが完璧な子なんて、どこにもいないってわかっているのに、求めてしまうのも事実。
愛とは、受け入れること。ありのままのその子を、そのまま愛すること。
子どもはもちろん、素直に愛する気持ちを忘れかけてしまいそうな大人にも、読んでほしい絵本です。
いつまでもすきでいてくれる?
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- 作 マーガレット・P・ブリッジズ
- 絵 メリッサ・スウィート
- 訳 まつかわまゆみ
- 出版社 評論社
- 出版年 1999年9月
- 楽しめる年齢の目安 4歳から
カンガルーの男の子が、ママに問います。
ぼくがおとなになっちゃたら…、リンゴの木になっちゃたら…、自転車になっちゃったら…、せっけんになっちゃったら…それでも、ぼくのこと、かわいいとおもう?
親の愛情を、ストレートに言葉にした、心温まる絵本です。
カンガルーのママはとっても優しくて、ぼうやが何を言っても受け入れるのです。
ママはぼうやがだいすきですよ。いつもいつも、いつまでもね。
絵をよく見ると、ボタンや縫い目など、描かれたものではなくて本物なんです。
かわいい包装紙(和紙?)みたいな貼り絵の部分もあり、細かく見ていくと面白いですよ。
ぎゅっ
ジョジョは、お散歩している最中に、いろんな動物さんの親子たちが「ぎゅっ」してるところを見て、ママが恋しくなります。
ぞうさんと一緒にママを探して…感動の再会!
ぞうさんにもありがとうのぎゅっ、最後はみんなでぎゅっ!
とても字が少なくて、ほとんど「ぎゅっ」という言葉だけで、お話が進んでいきます。
ジョジョをはじめ、みんな表情が豊かで魅力たっぷりなので、絵だけで内容がわかるんです。
画面いっぱいに大きく描かれた動物たちの、豊かな表情とあふれる愛に、心が満たされます。
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絵本を通じて、愛を伝えよう。心を通わせよう。
もちろん、絵本を読めば、知識も得られるし、文字や言葉が覚えられます。
だけど、それが目的になって、教育のための道具に絵本を使うのは、あまり賛成できません。
同じ絵本を親子で読むことで、「心の交流」ができるってことが、いちばん大切。
愛を伝えることで、いつか子どもが大きくなったときに、誰かを愛せる種をまくことができます。
絵本をきっかけに、親子で「大好きだよ」って言い合える、幸せな時間をもてたらいいな。
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