絵本・児童書

「スイミー」レオ・レオニ〜個性を知って、自分を活かす。教科書通りじゃない、奥が深い絵本。

swimmy

こんにちは。シーアです。(@seer_1118

教科書にも載っている、レオ・レオニの世界的名作絵本をご紹介します。

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シーア
シーア
小学校2年生の国語の教科書に出てくるよ!
ライト
ライト
学ぶところがたくさんある、奥が深い絵本だよね。

大人になってから再び読むと、子どもの頃にはわからなかったことが見えてきて、改めて感じ入るところのある絵本です。

シーア
シーア
「スイミー」の魅力を解説します!

「スイミー」の絵本データ

レオ・レオニ氏は、オランダ生まれ、イタリア移住、そしてアメリカに移住して絵本作家デビュー、再びイタリアに戻る…と、波乱万丈な人生を歩まれていました。

「スイミー」は、コールデコット賞や、ブラチスラバ国際絵本原画展(BIB)等を受賞した、レオ・レオニ氏の代表作です。

シーア
シーア
1999年に、89歳で亡くなられています。
ライト
ライト
世界中で愛される絵本を、たくさん出版されているね!

「スイミー」の内容

スイミー1出典:「スイミー」 レオ・レオニ 好学社

広い海で、兄弟たちと泳いでいたスイミー。

みんな赤いけど、スイミーだけはカラス貝のように真っ黒な魚でした。

ところが、おおきなまぐろに兄弟たちを食べられてしまいます。

シーア
シーア
自然界は厳しいね…。

悲しみにくれるスイミーでしたが、ある日、兄弟たちとそっくりの、魚たちの群れを見つけます。

大きな魚が怖くて、岩陰から出られない魚たちを見て、スイミーはある名案を考えます。

「みんな いっしょに およぐんだ。うみで いちばん おおきな さかなの ふりして!」

決して離れ離れにならないで、みんなが持ち場を守れば、まるで1匹の大きな魚のように振る舞えます。

「ぼくが目になろう」

シーア
シーア
自分の黒い体を活かしたんだね。

赤い魚たちとスイミーは、大きな魚たちを追い出して、自由に冷たい海を泳ぎ回るのでした。

ライト
ライト
この作戦は、スイミーがいなくちゃできなかったね!

「スイミー」の魅力を解説

「スイミー」の奥の深いポイントを、3つピックアップします。

  1. 個性を活かすとはどういうことか考える
  2. 力を合わせることの大切さと、悲しくても生きていくこと
  3. 人と違うこと、人と同じなこと
シーア
シーア
読めば読むほど、深〜い絵本なんだよ。
ライト
ライト
教科書だと、絵が省略されていたりするから、ぜひ絵本で楽しんでほしいな!

個性を活かすって、どういうことだろう?

スイミー2出典:「スイミー」 レオ・レオニ 好学社

スイミーは、群れの中で一匹だけ真っ黒でした。

その特徴を自覚して、みんなの「目」になることで、個性を活かします。

スイミーが教えてくれるのは、「人と違うことは、恥ずかしいことなんかじゃない」「個性は、強みだ」という信念です。

黒い体が、他の魚と違うからといって、いじめられたりしないし、そのことで悩んだりしません。

むしろ、それを武器にして、自分にしかできない役割を果たします。

シーア
シーア
自分にできることを考えて、考え抜いた結果だね。

力を合わせることの大切さと、悲しみを乗り越えて生きること。

スイミー3出典:「スイミー」 レオ・レオニ 好学社

一人ひとりは、小さな魚で、大きな魚には到底かないません。

広い海の世界は、弱肉強食。

頭を使わないと、大きな魚に食べられてしまいます。

スイミーたちは、協力し合えば、困難な場面を乗り切ることができると伝えてくれます。

シーア
シーア
兄弟たちが食べられてしまった教訓を、しっかり活かせるスイミーは偉い!

でも、もし、実際に、兄弟たちが食べられてしまったとしたら…たったひとりぼっちで、スイミーのように強く生きられるでしょうか。

もしかしたら、最初は、悲しくて寂しくて、海の美しい景色なんて眺められる余裕はなかったかもしれません。

ライト
ライト
それでも立ち直ったのが、すごいよね。

どんなに悲しくても、生きなければいけない。

スイミーは、そんなシビアな現実も教えてくれています。

そして、スイミーたちから見れば、まぐろは敵です。

だけど、まぐろだって、生きていくためには、何かを食べなければなりません。

立場を裏返せば、どんな生き物も、必死で生きていることがわかるのです。

人と違うこと、人と同じなこと。どちらも受け入れていく

スイミーの、人とは違うところを活かした行動はすごいけれど、みんなができることではありません。

だって、スイミーの黒い体は、スイミーが持って生まれたもの。

赤い魚が、どんなに望んでも、黒い体を手に入れることはできません

私は、自分自身が、特別な人間ではないということを分かっています。

だから、スイミーの活躍をまぶしく見つめていたに違いない、ありきたりな赤い魚の気持ちも考えてしまいます。

シーア
シーア
自分も、人と違う、特別な何かを持っていたら、どんなによかっただろう…。

スイミー以外の、赤い魚は、スタンプを押して描かれているそうです。

絵本の中では、文字通り、判を押したように、同じに描いてある赤い魚たち。

本当は、赤い魚にも、それぞれに違う個性があるはず。

見た目には、スタンプの色が濃かったり薄かったりする程度で、大きな違いではなくても。

ライト
ライト
世の中に、黒いダックスフンドはいっぱいいるけど、ぼくはぼくしかいないのと同じだね。

特徴的な人は、世間に溶け込みたがり、一般的な人は、自分だけの個性を欲している。

シーア
シーア
どちらにも、それぞれの悩みがあるものだね。
ライト
ライト
自分は自分にしかなれないんだから、しょうがないよ!

自分の個性を自覚して、どんな形ならば、自分らしさを活かせるのか…

スイミーのやり方だけが、正解とは限らないのかもしれません。

シーア
シーア
赤い魚には、赤い魚にしかできない役割が、きっとあるはず!

教科書ではなく、原作絵本に触れてほしい

私自身、スイミーをいつから知っていたのか、すっかり忘れていました。

長男が2歳くらいの頃、スイミーの絵本を買ったら、夫に「教科書に載ってたよね」と言われたんです。

シーア
シーア
え、そうだっけ!? スイミーって教科書だったんだ!

懐かしいとは思っていたけれど…教科書だったということを忘れていて、改めて驚きました。

それほどまでに、私の意識の中に、自然に溶け込んでいます。

その後、子どもが小学校にあがって、教科書でスイミーを読んで「この絵本、うちにあったよね」と言っていました。

正直、教科書で出てきて、それっきりだったら、「習った」というだけで、国語のお勉強の範囲から飛び出せないと思います。

だけど、小さいころから、上質な絵本に触れることに、意味があります。

いつか、大人になって、「スイミー」に再会したとき、物語に込められた本当の意味が分かるといいな。

シーア
シーア
大人になってからが、スイミーの本質に出会うときだと思います!
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シーア
シーア
たくさんの本を読んできた経験から、本当におもしろい本だけをご紹介します!

小説、歴史、写真集、自己啓発、ハウツー本など、様々な種類の本を読んでいます。特に絵本は、好きが高じて「絵本講師」という資格を取りました。

そんな中から、特におすすめの本を厳選してご紹介します。

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ライト
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