こんにちは。シーアです。(@seer1118b)
動物たちが、協力しあってお月さまに手を伸ばす、夢のある絵本をご紹介します。
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もし、お月さまに手が届いたら…どんな味がするんだろう?
食べてみたい、という発想がなかった大人だって、この絵本を読んだあとには、きっとこう言うはず。
「ほんのひとくち、たべてみたいね」
「お月さまってどんなあじ?」の絵本データ
- 文・絵 マイケル・グレイニエツ
- 訳 いずみちほこ
- 出版社 らんか社(旧:セーラー出版)
- 出版年 1995年2月
- ページ数 26ページ
- サイズ 30cm×21cm
- 楽しめる年齢の目安 5歳から
ポーランド生まれの作家さんですが、実は日本在住だそうです。
「お月さまってどんなあじ?」の内容
小さなカメは、お月さまを一口食べてみたいと思いました。
高い山に登って、お月さまを取ろうとします。
でも、カメだけでは小さすぎて届きません。
そこで、ぞうやキリンなど、他の動物を呼んできます。
次々に上に乗って、一緒にお月さまを取ろうと頑張ります。
でも、お月さまは、ゲーム感覚でひょいっとよけちゃうんです。
最後には、お月さまはゲームに飽きてしまって…
パリッ! とねずみにかじられてしまうのです。
「お月さまのかけらは、みんながそれぞれ、いちばんすきなもののあじがしました」
さて、あなたはどんな味を想像していましたか?
「お月さまってどんなあじ?」の魅力を解説
「お月さまってどんなあじ?」のおもしろさを、3つピックアップします。
- くり返しのリズムを楽しめる
- 用紙の風合いを活かした絵柄
- 本物のお月さまを見て、想像がふくらむ
子どもはくり返しのリズムが大好き! どんどん増える動物たち。
ねずみは、自分ひとりではお月さまに手が届かないので、他の動物達を呼んできて、一緒にお月さまを目指します。
だんだん増えていく仲間、少しずつ近づいてくるお月さま…子どもたちは徐々に期待をふくらませます。
そして、ついにお月さまに手が届く瞬間の、ドキドキや達成感、カタルシス!
子どもの発達は普遍的なもの。
何年たっても愛される絵本のヒミツは、派手な演出なんかじゃなく、こういったシンプルなところにあるんですね。
子どもは、同じだから飽きるんじゃなく、同じだから安心するんです。
紙をしわくちゃにしたような、独特の質感の絵が素敵!
画用紙を一度丸めてから、もう一度伸ばしたような、手触りが感じられる絵が特徴です。
最初は、余裕の表情を浮かべているお月さまが、ねずみにかじられて、「への字のお口」になっているのもかわいい。
かわいらしい動物やお月さま、いつまで眺めていても幸せです!
どんな味かな? お月さまを見て、想像がふくらむ
子どもって、お月さまを見つけるのがすごく上手じゃないですか?
まだ明るい空に、白いお月さまがうすーく浮かんでいても、「あっ、お月さま!」って発見しちゃう。
この絵本を読むと、「いちばん好きなものの味って、どんな味なんだろうねぇ」って会話が弾みます!
兄弟とかお友達とか、何人かで「こんな味かも!」って盛り上がれたら、もっと楽しめそう。
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