福袋は、新年の風物詩のひとつ。
何が入っているかわからなくて、意外な掘り出し物があるかも…と思うとワクワクしますよね。
図書館にも、福袋があるんだよ!
図書館福袋は、図書館の本を、中身が見えない福袋のように包んで貸し出す、遊び心のある企画です。
よく行く図書館で、図書館福袋の取り組みをしていたので、ご紹介します。
自分では選ばないような本と出会えるチャンスかも!
図書館主催!あなたがつくる図書館福袋
我が家の最寄りの図書館では、図書館福袋を実施しています。
多くの地域では、中身の本を選んでいるのは図書館のスタッフの方。
そこから一歩踏み込んで、その図書館を利用する、地域の人たちから募集したおすすめ本を入れています。
同じエリアに住んでいて、身近にいるけれど、普段は接点のない人が好きな本…なんだか、ロマンを感じますね。
もしかしたら、その人と図書館ですれ違っているかも?
図書館福袋には、本の紹介文が書かれたメッセージカードが一緒に入っています。
貸し出し手続きをするまでは開封できないので、何が入っているかは開けてみてのお楽しみ。
ときどき、貸し出し手続きをしないで持ってっちゃう人もいるらしいよ。
ちゃんと貸し出しカウンターに持ってってね!
図書館福袋には、中の本のテーマが書かれている
本が入っている袋には、4つの項目が書かれていて、該当する箇所にチェックが入っています。
どんな本なのか、選ぶヒントになりますね。
この福袋の本は、選んだ人にとって…
- 楽しかった本です
- 感動した本です
- 勉強になった本です
- 気持ちが楽になった本です
選書した側の主観なので、私が読んだあとは、また違う感想を抱くかもしれませんね。
そういう出会いもアリだよね。
私が来館したときは、図書館福袋コーナーに4つほど袋が並んでいました。
その中から、どれを選ぶか悩んでいるときがいちばん楽しい!
ちょっと持ってみて、重さや厚さを確かめたりして…。
他の来館者の方も、物珍しそうに眺めていたり、写真を撮ったり、新しい取り組みに興味津々でしたよ。
図書館によっては、「絵本」「旅行」「小説」など、大まかなジャンルが書いてあるところもあるみたい。
図書館福袋をきっかけに、本を手に取る人が増えるといいね。
【ネタバレ】図書館福袋を開封してみた
自宅に帰ってから、図書館福袋を開封してみました。
この瞬間がたまらないね!
中に入っていたのは、梨木香歩さんの「エンジェル エンジェル エンジェル」でした。
装丁がとても美しいので、本屋さんで見かけて印象に残っていたけれど、中身を読んだことはなかった、気がする。
いや、昔読んだかも?覚えてないけど…。
まあいいじゃん。せっかくだから読んでみなよ。
読了済だったとしても、内容の記憶はまったく残っていないので、新鮮な気持ちで読めます(笑)。
図書館福袋のおかげで、思いがけない本との出会いが待っているかもしれません。
図書館福袋の期間終了後、本の展示も
図書館福袋には、キャンペーン終了後のお楽しみもあるよ!
本と一緒に入っているメッセージカードには、感想を書く欄が設けられています。
感想コメントは、図書館福袋の期間終了後、フリーペーパーにして配布したり、館内に展示するなどのイベントを予定。
私が、本を選んだ人の立場だったら、その本を手にとった人がどんな感想を抱いたか知りたいはず。
必須ではありませんが、選書した人の目に届くかもしれないので、ぜひ感想を書いて返却してみてくださいね。
他にも、おみくじやお年玉、オリジナルしおりがもらえるなど、図書館によってさまざまな工夫がされています。
種明かしのような形で、これまで福袋の中に入っていた本たちを展示する催しをすることも!
図書館福袋に参加した人だからこそ楽しめる展示だね!
図書館福袋は、無料で新しい本と出会える企画
普通の福袋って、お得なのはいいけど、ハズレもあるよね…。
新年に売り出す福袋は、ワクワクする反面、運試し的な要素もあります。
買値以上のお得な商品が入っている場合もありますが、売れ残りの全然いらないものばかりで、かえってガッカリすることも。
私はハズレが嫌なので、カルディやスタバなど、基本的に毎年評判が良い福袋しか買いません。
ですが、図書館福袋はなんといっても無料!
もし読んだことのある本や、あまり好みに合わない本が入っていたとしても、返却するだけなので問題なし。
もちろん、想像以上にお気に入りの本と出会える可能性もあります。
どちらに転んでも絶対に損はしないので、安心ですね。
損得で考えるのは良くない癖だと思うけどなぁ。
しょうがないやん!大事なことだもん。
まとめ|図書館福袋を楽しもう!
図書館福袋は、どんな本が入っているか分からない楽しみと、自分では見つけられなかった本との出会いを提供してくれます。
ネットが発達して、自分がほしいものは何でも手に入り、選択の自由が重んじられている現代。
そんな時代だからこそ、あえて自分で選べない不確定さが人気なのかもしれません。
図書館に足を運べば、きっと他にも普段は手に取らなかったジャンルの本があるよ。
図書館をもっと身近に感じることができるね!
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