シーアのつぶやき

書評ブログは稼げない?2年運営して学んだ、PV数アップの3つのコツ

shohyo-money

当ブログ、シーアブックス|本を片手に、別の世界へ。は、2018年3月に開設して、もうすぐ2周年を迎えます。

シーア

いつもご覧いただいている読者さんのおかげだよ!

2年間運営してこられたのは、とにかく本が好きで、自分が気に入った本を多くの人に知ってもらいたい、興味を持ってもらいたいから。

最近、ブログをお金稼ぎに活用したい方から、「書評ブログってどのくらい稼げるんですか?」と質問をいただくことがあります。

ライト

稼ぐだけがブログじゃないけど、みんな気になるところだよね。

シーア

私だって、もちろん多少のお小遣い稼ぎはしたいよ!

この記事では、シーアブックスを2年間運営してきた経験から、書評ブログが稼げない理由、実際どのくらい稼げるのか、数字を元にご紹介します。

PVを集めるために実践してきた3つのコツを公開。

私が運営しているメインブログ、シーアカフェ|投資・節約メインの雑記ブログと比較しつつご紹介していきます。

書評ブログでは大きく稼ぐことはできない

前もってお伝えしておくと、書評ブログでは大きく稼ぐことはできません。

ライト

大きく…ってざっくりしてるけど、具体的には、いくらくらいなら可能なの?

2年間運営してきて、シーアブックス単体の収益は、月3000円以下

もっとガツガツ頑張れば、月5000円くらいは可能かもしれませんが、基本的に稼ぐには適さないジャンルだと認識しましょう。

稼ぐためだけだったら、書評ではなく別のジャンルを探すべき。

「好きなことを表現する場」としてブログを活用することをおすすめします。

書評ブログが稼げない理由
  1. そもそもPV(ページビュー)が少ない
  2. Googleアドセンスの単価が安い
  3. 本が売れても単価が安い(100円未満)
  4. 読み終わったあとに検索するユーザーが多い

書評ブログが稼げない理由1|そもそもPVが少ない

読書離れ・活字離れが叫ばれている現代、本の情報を検索しようというユーザーは少ないんです。

こちらは、メインブログ「シーアカフェ」と、書評ブログ「シーアブックス」のPV数を比較したグラフです。

  • シーアカフェ 平均56,000PV
  • シーアブックス 平均13,000PV
シーアカフェ(節約・投資メインの雑記ブログ)と、シーアブックス(書評ブログ)のPV数比較
シーアカフェ(節約・投資メインの雑記ブログ)と、シーアブックス(書評ブログ)のPV数比較

書評ブログは、雑記ブログの約1/4、25%程度のPV数にとどまっています。

人気の作家さんの新刊、大きな賞を受賞した作品、映画化・ドラマ化する作品などで、一時的にPVが伸びることはありますが、それでも他ジャンルの爆発力には到底届きません。

きっと、書評ブログを書きたいと思う人は、一般人よりは本に親しんでいる方。

だからピンとこないかもしれませんが、みんな、そんなに本に関心がないのが現実なのです。

シーア

シーアブックスの紹介記事をきっかけに、少しでも本に興味を持ってもらえたらいいな…。

ライト

でも、その前に興味がなかったら検索しないだろうから、難しいよね。

書評ブログが稼げない理由2|Googleアドセンスの単価が低い

ブログの収入源といえば、代表的なのがGoogleアドセンス。

クリック型の広告で、読者のこれまでの検索志向に合わせて自動的に表示されるものです。

こちらは、メインブログ「シーアカフェ」と、書評ブログ「シーアブックス」のGoogleアドセンスの収益比を表した円グラフです。

シーアカフェ(節約・投資メインの雑記ブログ)と、シーアブックス(書評ブログ)のGoogleアドセンス収益比較
シーアカフェ(節約・投資メインの雑記ブログ)と、シーアブックス(書評ブログ)のGoogleアドセンス収益比較

PVは約25%だったのに、アドセンス収益は約5%と、PV比よりもさらに書評ブログが不利だということがわかります。

シーア

なんでこうなっちゃうんだろう!?

理由は、Googleアドセンスで表示される広告のクリック単価が影響しています。

雑記ブログは、保険や美容、子育て、転職など、多額の広告費がかけられているジャンルも含まれています。

一方、書評ブログの場合、競合はAmazonや楽天、読書メーターや絵本ナビ

ユーザーをわざわざ単価の高い広告で誘導させなくても、調べているうちに自然と流入します。

それに、「個人の感想が読みたい」と思ってブログにアクセスした人は、本の内容を知ることができればよいので、広告をクリックするには至らないかも。

Googleアドセンスの収益は、ある程度PVに比例しているといわれますが、実はジャンルによってはそうもいかないというわけです。

シーア

Googleアドセンスは、単価やロジックをオープンにしていないので、私の推測だけどね。けっこう当たってると思うなぁ。

書評ブログが稼げない理由3|小説や絵本が売れても、収益は数十円

Amazonアソシエイトで本が購入されることで得られる収益も、書評ブログの収入源。

厳密にいうと、楽天やYahooショッピングもありますが、圧倒的に多いAmazonに絞ってまとめます。

Amazonアソシエイトの報酬
  • 紙の本 3%
  • Kindle本 8%

たとえば、ブログ経由で1000円の本が売れた場合、紙の本なら30円、Kindle本なら80円が私の収益になります。

シーア

たったこれだけ…?って思ったでしょ。

2019年3月〜2020年2月の1年間、Amazonアソシエイトの紙の本・Kindle本の売上は約21万円、収益は約7500円でした。

ライト

月あたりじゃなくて、1年間の合計だからね。

もし、稼ぐためだけの書評ブログなら、こんなに収益が少ないなんてやってられないでしょう。

でも、自分が気に入った本をブログでおすすめして、誰かに買ってもらえること自体に喜びを感じるなら、書評ブログは最高の趣味になります。

2018年のAmazonアソシエイト本売上ランキングです。
Best-selling-BOOK-2018
【2018年度版】ブログからAmazonアソシエイトで売れた本を公開【小説・絵本】書評・読書感想ブログを運営している者として、自分が紹介した本を買ってくれた人がいるというのは嬉しいもの。 私がおすすめした本が、記事を通じて、誰かの手元に届く…これ以上ないくらい素敵なことです。この記事では、過去1年間に、当ブログ「シーアブックス」から買っていただいた本を、ランキング形式でご紹介します。...

書評ブログが稼げない理由4|読み終わったあとに検索する人が多い

自分自身、本のタイトルで検索するときは、かなりの高確率で「本を読んだあと」。

シーア
  • ミステリー小説の伏線がわかりにくかったから、誰かに解説してほしい。
  • この小説、ラストの解釈が読者に委ねられてるけど、他の人はどうとらえてるんだろう?

せっかく検索してきてくれた人でも、すでにその本を読んでいたら、同じ本を買う必要ないですもんね。

例外的に、ネタバレ記事は、「読んでいないけどどんな内容か知りたい」というユーザーが集められますが、それもおすすめしません。

そもそも「本を買わずに済ませたい」からネタバレ記事を探している人が、そこから気が変わって本を買う可能性は低いから。

本の作者さんにとっても、デメリットしかありません。

だから、私は基本的にネタバレ記事は書かないし、書くとしたら「読んでみたい」と思えるラインまでと決めています。

私が書評ブログを運営している理由は、こちらの記事に詳しく書いています。
My-book-history
私の読書遍歴と、読書ブログをやる理由。おもしろい作品を応援したい!私の読書遍歴と、私が読書ブログをやっている理由を書いています。同世代の方には懐かしいはず!本が好きな子どもが、本が好きな大人になるまで。創作ができる人は、自分に向き合える強さを持っています。創作をする人を、応援する立場でいたい。著者の方に見てもらいたい記事を目指しています。自分のブログは、大好きな本であふれさせたい!...

書評ブログのPV数をアップさせる3つのコツ

書評ブログは、あらゆる意味で稼ぐことには不向き。

それでも、書評ブログをやりたい方には、「本が好きな気持ちを表現する」ために運営することをおすすめします。

とはいえ、見られていない(=PVが少ない)と、モチベーションが維持できません。

シーア

本の魅力を伝えるためにも、まずはアクセスを集めることが前提だからね!

そこで、私が2年間運営してきて、PV数を集めるために取り組んだポイントを3つご紹介します。

書評ブログのPV数をアップさせるコツ
  1. SNS(Twitter・読書メーター)に投稿・拡散する
  2. シチュエーション別、作家別に、まとめ記事を書く
  3. 直木賞、本屋大賞など、注目が集まるイベントの記事を書く
ライト

ひとつひとつ解説していくよ!

書評ブログのPVアップのコツ1|SNS(Twitter・読書メーター)に投稿・拡散する

ブログを更新しても、よっぽどファンでない限り、すぐに気づいて読んでくれる人はいません。

そこで、記事を書いたら、TwitterなどのSNSに投稿して、更新をお知らせしましょう。

小説の感想なら、読書メーターに投稿するのもおすすめ。

人気の本だと、どんどん新しい投稿が増えて下位になってしまいますが、平均して20〜30件くらい「いいね」がついています。

ブログへの流入は微々たるものですが、被リンク効果に期待しています。

また、最近では、作家さんも自分のTwitterアカウントをお持ちの方が多いです。

著者の方に、感想記事をリプライして、反応していただいたことが何度もあります!

作家さんのフォロワーさんはファンの方なので、リツイートなどで拡散してくださると、一気にPVが伸びることがあります。

何よりも、ファンレターにお返事をいただいたような気持ちで、毎回感動しまくり。

個人的には、PV数のためというより、モチベーションアップのためにやっています。

シーア

作者さんにリプもらうのが、シーアブックスをやってていちばん嬉しい瞬間かもしれないなぁ。

書評ブログのPVアップのコツ2|シチュエーション別、作家別まとめ記事を書く

ブログの記事が増えてきたら、まとめ記事を書くのがおすすめ。

記事同士をつなぐ内部リンクの役割を果たしますし、これまで書いた記事に、違った意味をもたせることができます。

失恋したときにおすすめの小説をまとめました。
lost-love-novel
【失恋したときに読みたい小説5選】優しく心を癒してくれる、立ち直れる本失恋すると、自分のすべてを否定されたような気持ちになりますよね。元に戻らない甘い時間、どこで間違ったんだろうという後悔…さまざまな感情で、何も手につかなくなるときこそ、本の世界に没頭しましょう。本は心の栄養。あなたの傷ついた心を癒してくれますよ。この記事では、失恋したときに読みたい小説を、5冊厳選してご紹介します。...

本のタイトルや作者名で検索する人は、ある程度本のことを知っていて、目星をつけています。

でも、「失恋して落ち込んでるときにピッタリの小説」を探している人は、タイトルや作者名をまだ知らないはず。

だからこそ、選択肢を提示してあげれば、本を購入してもらえる可能性も高まります。

シーア

自分が書いた過去の記事が、また日の目を見るのはうれしいよね。

同じ作家さんの本を何冊も読んだ人なら、その作家さんのまとめ記事を作るのもおすすめ。

寺地はるなさんの作品が好きなので、まとめ記事を作りました。
terachiharuna-matome
寺地はるなの小説おすすめ12選|強くて優しい、心が疲れているときに読みたい作品寺地はるなさんの小説が好きです。つらい状況にあっても優しい登場人物、綺麗事じゃない世界、現実のほろ苦い毒、そんな中でもしなやかな心を忘れない強さ。人生いろいろあるけど、私ももうすこし頑張ってみよう、と思える作品たち。読後感がよく、心が疲れているときにもピッタリ。あらすじと感想を交えて、個人的おすすめ順にご紹介します。...

「○選」の数字は、記事が増えるたびに更新・追加していっています。

まとめ記事として機能するには、最低3冊はラインナップが必要かな。

毎年書いている「今年読んでよかった本」シリーズ。
Best-Book-2019
2019年、読んでよかったおすすめの小説5選【あらすじ・感想】2019年に読んだ本で、特におすすめの小説をご紹介します。心温まるお話、考えさせられるお話、ファンタジー風味など…系統はバラバラですが、どれも面白い本ばかり!本屋大賞受賞作などの有名作品も。5冊に厳選するのは悩ましかったけれど「読まなきゃ損!」と言い切れる傑作ですよ。...
Best-Book-2018
2018年、読んでよかったおすすめの小説5選【ネタバレなし】【あらすじ・感想】2018年に読んだ中で、特におすすめの本をご紹介します。このブログで2018年に記事を書いていても、私が実際に読んだのはかなり前だったりするので、この記事では2018年に読んだ本に限定しています。「かがみの孤城」辻村深月。「砂漠」伊坂幸太郎。「陸王」池井戸潤。「コーヒーが冷めないうちに」川口俊和。「蜂蜜と遠雷」恩田陸...

年末年始に、1年を振り返って書いている、「読んでよかった本」のまとめ。

  • 2019年版 約300PV
  • 2018年版 約180PV

※2020年2月実績

2019年版だけでなく、2018年版も結構見られていて、年間通じて地味にアクセスを集めています。

エア書評だけは絶対にやめましょう!

「エア書評」とは…読んだことがない本を、Amazonの書籍紹介文や他人の感想をコピペして、さも読んだかのように書くこと。

書評ブログをやるなら、自分の気持ちと言葉で、本について語ってほしいのです。

書評ブログのPVアップのコツ3|直木賞、本屋大賞など、注目イベントの記事を書く

文学賞の受賞作や、ノミネート作品は、面白い本を見つける大事なきっかけ。

テレビや雑誌などのメディアでも取り上げられますし、注目が集まるのは間違いありません。

シーア

私は本屋大賞が好きなので、毎年記事を書いているよ。

hontai-2020
【2020年本屋大賞】大賞受賞作&ノミネート作品の感想・レビューまとめ本屋大賞は、全国の書店員さんが、売りたい・おすすめしたい本を選ぶもの。毎年、面白い作品ばかりで、期待が高まります!2020年の本屋大賞の大賞受賞作&ノミネート作品と、レビュー記事をまとめました。1位「流浪の月/凪良ゆう」2位「ライオンのおやつ/小川糸」3位「線は、僕を描く/砥上裕將」など...
hontai-2019
【2019年本屋大賞】全部おすすめ!大賞受賞作&ノミネート作品の感想・レビューまとめ本屋大賞は、書店員さんが売場からベストセラーを生み出そうという意図で設立されたもの。どれも面白くてハズレなしの名作ばかり!2019年の本屋大賞の大賞受賞作&ノミネート作品と、レビュー記事をまとめました。1位「そして、バトンは渡された/瀬尾まいこ」2位「ひと/小野寺史宜」3位「ベルリンは晴れているか/深緑野分」など...

2020年本屋大賞の記事は、1月に7000PV/月と、多くの方にご覧いただきました。

ライト

まだ発表されて間もないから、読んでいない本もたくさんあるけど、それも含めて正直に書いているよ。

話題の作品は、検索する人も多いので、受賞後スピーディーに記事をアップできれば優位になります。

もっと言えば、「これは受賞するだろうな」と予想して記事を仕込んでおけたら天才。

シーア

…といっても、読む時間・書く時間も必要だし、適当に書いても意味がないからね。

映像化の原作は、何らかの賞を受賞しているケースが多く、映画化やドラマ化のタイミングで再びPVが伸びたことが何度もあります。

直木賞を受賞した「熱源」の感想記事です。
netsugen
「熱源」川越宗一|樺太アイヌとポーランドの文化を守る戦い。直木賞受賞の超大作生まれ育った場所で穏やかに暮らしたい…そんなささやかな願いが、こんなに難しいなんて。樺太(サハリン)で生まれたアイヌと、ロシアに飲み込まれそうなポーランド人の、戦いの歴史物語。故郷を追われ、文化を奪われ、母国語を禁じられても、守りたいものがありました。燃えるほどの熱がある限り、生きていく。直木賞受賞作、2020年本屋大賞ノミネート作品。...

直木賞や芥川賞だけでなく、このミス(=このミステリーがすごい!大賞)、メフィスト賞など、いろんな賞が展開されているので、自分が読んでいるジャンルに近いものを調べてみてください。

あなたが好きな作品が、文学誌で連載されていたものなら、その出版社主催の文学賞に、好きな作品が眠っているかも。

記事のネタやPVを集めるためだけでなく、新しい読書体験にもなるし、記事を書くのもきっと楽しくなりますよ。

まとめ|書評ブログでは、収益化より自分の好きな本を発信しよう

書評ブログは、「ブログで稼ぎたい」という方には不向きなジャンル。

シーアブックス|本を片手に、別の世界へ。を2年間運営してきて、月平均3000円以下の収益にとどまっているのが事実です。

よくアフィリエイトで言われるような、「1日2〜3時間の作業で、会社員の月給を超える収入を得たい」とお考えの方には、書評ブログはおすすめしません。

シーア

だけど、書評ブログには「稼ぐ」以外のメリットがいっぱいあるよ!

本が好きで、自分の好きな本について発信したい方には、書評ブログはおすすめ。

モチベーションを維持するために、PV数をアップさせるコツを有効活用してくださいね。

書評ブログのPV数をアップさせるコツ
  1. SNS(Twitter・読書メーター)に投稿・拡散する
  2. シチュエーション別、作家別に、まとめ記事を書く
  3. 直木賞、本屋大賞など、注目が集まるイベントの記事を書く

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